【1】心身の不調が悪化するにつれ、ブラジャーがうっとうしくなる


学校を卒業し、20歳で就職しました。

基本的にデスクワークでしたが、残業で帰宅が22時を過ぎるのは当たり前の毎日でした。

その頃から私の原因不明の体調不良が順調に悪化し始めたのです。

緊張型頭痛、頻尿、めまい、ふらつき、動悸、息苦しさ、喉に何か詰まった感じ、抑うつ、口の中のベタつき、その他もろもろの不調が毎日のようにあり、仕事中に辛くなることも多かったです。

当時はそれでも若さと体力と気合と根性で乗り切れたし、休日に仲間と遊んだり外出する元気がありました。

仕事が終わって家に帰れば完全に一人の自由時間で、自分の心身を休める時間は十分にありましたし、趣味に没頭する時間もありました。

一人暮らしなので家事もありましたが、大人一人分の家事なんておままごとみたいなものです。

食事も何を食べていたか覚えていないくらい適当だった気がします。

そんな自由な毎日ながらも、やはり原因不明の体調不良がジワジワと生活を蝕み始めます。

そんな中で、10代の頃はさほど気にならなかったワイヤー入りブラジャーの窮屈さが、わりと深刻な問題になり始めました。

ちなみに家で一人でくつろぐ時は、ほとんどノーブラだった気がします。楽だからです。


【2】いいブラジャーをつけても


その頃には自分で働いて稼いだお金で、自由に好きな服を買うことが出来ました。

とはいえもともとが貧乏症なので、ブランド品には全く手が伸びず、お手頃価格の流行の服でおしゃれを楽しんでいました。

しかしそろそろ、下着はちゃんとしたものを、という意識が芽生え始めます。

やはり加齢に伴い胸の形が崩れることは避けたかったし、付け心地などの点からも、きちんと下着売り場でフィッティングしてもらったいいメーカーのブラジャーを買おう!と思いたったのです。

そして店員さんにサイズを測ってもらい、ワコールやトリンプなどのちゃんとしたメーカーのブラジャーを買うようになりました。

当然、今まで身につけていた安価なブラジャーよりは付け心地は良かったです。

それでもやはり、ちょっとした時に窮屈さやズレが気になります。

コンディションの良い時、元気な時ならほとんど気にならず快適に過ごせても、体調や気分がすぐれない時には、ものすごく気になってしまいます。

ただでさえ、息苦しさや胸の圧迫感でどうにもならないしんどさを感じる時も多いのに、そんな時にブラジャーの締め付け感があるともう本当に我慢できないくらいに苦しかったです。

そういう時は、外出中でもこっそり背中のホックを外して、カップだけ胸に当たるようにしてごまかすこともありまし。

気付かれたらかなり恥ずかしいが、そうでもしないと耐えられなかったのです。

ブラジャーをつけなくても息苦しさや圧迫感を感じることはあるが、ブラジャーがきついことにより息苦しさや圧迫感を感じることもありました。

もはやどっちが先か、どっちが原因かもよくわからないのだが、とにかくブラジャーの締め付けによって心身共に苦痛とストレスを感じていることは明らかでした。


【3】服から肩ひもがちら見えする


体調以外にも、ブラジャー絡みの決定的なストレスがありました。

それは、夏場にタンクトップやノースリーブの服を着る時に、肩ひもを気にしなくてはならないことです。

対策としては、

①別売りの「見えてもいいストラップ(下着っぽくないものや、透明なもの)」につけ替えること。

②肩ひもを外して後ろホックだけで固定してつけること。

の二つです。

①のデメリットは、

・めんどくさい
・肩ひも取り外しが出来ないブラジャーだとどうしようもない。
・透明なストラップは流行っていたが、なんか個人的に変だと思っていたし、ビニール製なので付け心地は最悪
・肩ひもはごまかせても、脇下からもろ下着なブラジャーがチラ見えしてしまうことがある。

②のデメリットは、

・肩ひも取り外し可のブラジャーに限られる
・とにかく安定感が無い!!すぐ下がってしまう。
・下がらないようにきつめにすると、胸回りが苦しい。
・とにかくしんどい

このように、ファッション的にも色々面倒くさかったです。

もちろん、「寄せて上げるブラ」なんかだと胸も少し大きく見えるし、位置も高くなるし、服を着ても胸の形がきれいに見えるなどの良い点もあります。

ただ、少し間違えると背中の肉が食い込んでしまい、ピッタリめのTシャツなどを着た時に後ろ姿が非常に残念な感じになることもあります。

とにかく、今考えるとワイヤー入りのブラジャーなんてデメリットしかないような気がするのです。

そもそも誰があんなもの発明したんでしょうね。

針金の入った下着を一日中身につけて生活することの不自然さ、不健全さを考えたら、今すぐにでも滅びてしまえばいいのにレベルのおかしなアイテムです。

(ハイヒールもワイヤー入りブラジャーも、男性社会で男性目線から作られた負の遺産なのでは?とめんどくさいことを考えてみる)


【4】授乳用キャミソールとの出会いがきっかけ


産後ますます体の不調が気になるようになると同時に、外出する機会も自然と減りました。

ブラジャーの締め付けの苦しさを我慢している余裕など全くなくなりました。

そんな中、世間ではカップつきインナーというものが出回り始めました。

実は妊娠中からつわりや一時的な乳房のサイズアップで今までのブラジャーがつけられなくなり、家では授乳用のキャミソールを着て過ごすことが多かったのです。

産後ももちろん授乳があるため、外出時にも授乳用キャミソールを着て出かけました。

それまで、家ではノーブラということはあれど外出時にワイヤー入りブラ以外で出かけるということが考えられないくらいワイヤー入りブラが当たり前になってしまっていた私にとって、それは画期的な出来事でした。

そして、ものすごく楽ちんで快適だったのです。


【5】とにかく快適!!ストレスフリー!!


そんな時に出会った、カップつきインナー。

いわゆる授乳用のキャミソールは授乳のために作られたものなのでカップもがばがばで、胸の形を整えるとか支えるとかそういう機能に関しては物足りませんでした。

しかしユニクロのブラトップを始めとするカップ付きインナーは、それなりに胸の形も整えつつ、なおかつ普通のブラジャーよりも苦しくないという、夢のような製品でした。

さっそく買って着てみると、たちまちその快適さのとりこになってしまいました。

なにより、今までのワイヤー入りブラジャーに比べて苦しくなりにくいし、ワイヤーが当たって痛くなることもありません。

それに寝る時も着けたまま寝られます。

運動する時もスポーツブラに取り換える必要なんてありません。

背中の段差も出にくいです。

何より夏場にノースリーブのトップスなどを着る時も、ブラの肩ひもが見えるのを気にする必要が無いのはうれしかったです。

脇が開いている服からブラジャーが見えてしまうという心配もありません。

ブラトップはいかにも下着な感じのデザインでは無いため、堂々と見せられます。

CMでも、ブラトップ一枚で外を歩いている女の人とかが出てきます。
(私はさすがにそこまでの勇気はありませんが、服からちら見えしても「いえこれ、ただのキャミソールですから」って感じで堂々としていられます)

とにかく、何から何まで快適でした。


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【6】よく考えたら、針金の入ったものを身につけていた今までがおかしかったのだ


それ以来、私は家でも外でもブラトップで過ごしています。

ブラトップの中でもメーカーやサイズによっては苦しくなったりフィット感が足りずにズレてきたりもするのでその点での試行錯誤はありましたが、もうブラトップ無しの生活なんて考えられません。

ワイヤー入りのブラジャーなんて、とっくにタンスの肥やしになってしまった。もう捨ててもいいとすら思っている。

何故なら、ワイヤー入りブラジャーとブラトップでは、圧倒的にブラトップの利点の方が大きいからです。

こんな風に思うのは、私が既婚の中年女性だからかも知れません。

確かに、セクシーさや女性らしさ、肉をかき集めてバストを大きく綺麗に見せる機能なんかでは、ワイヤー入りブラジャーの方が有利でしょう。

しかし、もはやセクシーさとかを売りにする状況では無い自分にとって、見た目なんかよりも快適さや着心地の良さの方が重要なのです。

エネルギー枯渇型人間にとって、ただでさえ体調不良で毎日苦しんでいるところにブラの苦しさでヒーヒー言っている余裕などありません。

除外できるありとあらゆる身体的苦痛は、徹底的に除外してストレスフリーになる必要があるのです。

ただ単純に「楽だから~」とかそういう軽いノリじゃないんです。

生きるか死ぬかの死活問題なのです!!

よく考えたら、針金が入った衣類を一日中体にぴったり身につけて生活するなんて、ものすごく不自然で異常なことではないでしょうか?

これまでの常識が、これからの非常識になるかも知れません。

ブラトップは、女性の社会的抑圧からの解放を意味しているのです(大げさでしょうか)