一昔前までは「結婚して子供を産んで家を建てて一人前」というような価値観が横行していた日本。

今でもその価値観を引きずっている人はまだまだ多いと感じます。しかしそもそも、自分の家を持つことはそんなにいいことなのでしょうか。


【1】夢のマイホームという幻想


40代ともなると、同級生にも、結婚し家を購入した人が増えてきます。

新築だったり中古だったり、戸建だったりマンションだったり、立地も広さも様々ですが、みな競い合うようにしてマイホームを持とうとしているようにも見えます。

夫婦どちらか転勤族の家庭でも、子供の小学校入学あたりで家を購入し、その後転勤が決まったら単身赴任で頑張ってもらうという方針の家庭も意外と多いようです。

そういう話を見聞きする度に、私は「何故、わざわざマイホームなんていう面倒臭いものを高い金出してまで買おうとするの??」と不思議でしょうがありませんでした。


【2】賃貸住宅ではいけないのか


私も、両親の都合で子供の頃から何度も引っ越しや転校をしました。

当然、ずっと賃貸住宅に住んでいました。賃貸住宅だからといって、特に不便だと思ったことも困ったこともありませんでした。

そして結婚して子供が産まれた今現在も、戸建賃貸住宅に住んでいます。

今のところ、特に不便はありません。

たまたま、いい賃貸住宅に出会えただけかも知れませんが、戸建なので子供が多少ドタバタギャーギャーしていても苦情が来ませんし、逆に隣の家の騒音で困ったということもほとんどありません。

エアコンが故障したら不動産業者に電話すればOK。

あとは不動産業者から修理業者に連絡してくれて、こちらは修理業者と日程の調整をしてあとは家で待つだけです。費用も出してくれることが多いです。


何というか、何もかも安心して不動産業者にお任せできるような感じです。

こちらは修理業者の情報を集めて価格を比べて…なんていう面倒くさい作業をしなくていいので、ものすごく楽ちんです。

これがもし持ち家だったら、何もかも自分で決めなくてはならないのですよね?

自由に選べるという利点はありますが、やはり選ぶためには時間もエネルギーも消耗してしまいます。

エネルギー枯渇型人間は、出来る限りエネルギーの消費を抑えたいという切実な思いの中で生活しています。

修理業者を選んで連絡する、という作業を不動産業者にお任せできるというのは、実は賃貸住宅の最大の利点ではないでしょうか。

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【3】経済的にはどっちがお得かとかいう議論


「マイホームと賃貸住宅ではどちらがお得?」という検証をTV等で時々見かけますが、結局どちらが絶対お得です!!と断言できるようなものではない気がします。

経済評論家の中でも、持ち家の方が得という意見もあれば、賃貸住宅の方が得という意見もあります。実際、地域やら家族構成やら、その他災害などの予測不能なことがらが絡んでくるものなので、はっきりと「こっちが絶対にお得ですよ!!」と断言出来ないのは当然ではないでしょうか。

なので、この際「どちらを選んでも経済的な損得はほとんど差が無い」という前提で考えることにしましょう。

そもそも我が家の経済状況でマイホームなんて買えるのだろうか…という根本的な問題はあえて今は忘れることにします(笑)


【4】私のマイホームに対する率直なイメージ


正直に言うと、私には「わざわざ莫大なローン(借金)まで組んで自力で持ち運びの出来ないくらい巨大な物体を好き好んで購入する」という行為が全く理解できません。

何故なら、いざ住み始めてみてから長引くご近所トラブルに悩まされたとしても、賃貸住宅に比べて気軽に引っ越すことは出来ません。

なのでトラブルを起こさないようにとご近所付き合いに過剰な気遣いが必要になるかも知れませんが、エネルギー枯渇型人間にとって、そんな余裕は全くないのです。

賃貸住宅でもそれなりにご近所付き合いには気を配りますが「いざとなったら引っ越せばいいもんね~」と開き直れるところが、賃貸住宅の最大の魅力です。

それに、万が一災害で家を全壊や半壊することになっても、持ち家に比べて賃貸住宅の方が心理的にだいぶ楽なのではないでしょうか。

持ち家だと家自体に「私たち家族の宝物」という執着があるのに比べ、賃貸住宅だと「人から借りているもの」なので、気持ちの切り替えも楽に出来るように思います。
(実際に経験したことがないので、あくまでも想像の範囲なのですが…)