学校で全く喋らない私は、当然クラスで浮いていました。

「栗山さんって暗いよね~」という陰口が毎日のように聞こえる学校生活。もはや陰口ですら無いですね。

そんな私にも、時々遊んだり声かけてくれる女子はいました。

純粋な善意というか「仲間はずれは良くないから声かけてあげよう!」という優しい女子もいますが、たいていは親や先生から「栗山さんとも遊んであげなさいよ」って裏で根回しされてるんですよね。バレバレですよ。

で放課後、近所の同年代の女子が遊びに誘ってくれるんですよ。

下校中に「栗山さん、3時に〇〇ちゃん家の前に集合ね」とか言って。

私は常日頃「早く友達作りなさい!」と親から言われていたので、なんかモヤッとしたものを感じながらも断らずに集合場所に行きました。

その日は一つ上の女子と同学年の女子が来ていました。

2人ともローラースケートを履いています。

おおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

私は一気にテンションが上がりました。

何せ当時は光GENJIの最盛期。クラスの女子はみんな光GENJIのファンです。

かくいう私も光GENJIファンでした。ちなみに推しはカー君(諸星)。

祭りのくじ引きで光GENJIの生写真くじを引いたり下敷き買ったりと、小遣いの範囲で地道なグッズ収集にいそしみ、歌番組で光GENJIが出たら一緒に歌って踊っていました。(学校では絶対にそんなことしませんが)

なので2人がローラースケート履いてるのを見て内心「私も履きたい!乗ってみたい!」と思いました。

でもどんなにテンションが上がっていても、家の外では絶対に感情を表しませんでした。

しかし無言&無表情で突っ立ってても、心の中はしゃかりきコロンブスなのです。

楽しくローラースケートの練習をする2人の横で、無言でそれを眺める私。

和気あいあいとローラースケートの練習する2人。無言で見つめる私。

何かを察した2人は、私に尋ねました。「栗山さんも…やりたい?」

「……(首を縦にふる私)」

「そっか。じゃあ私の貸してあげる」

そしてローラースケートを借りた私は無言でそれを受け取り、黙々と(手伝ってもらいながら)靴に装着し、あこがれのローラースケート初体験が始まったのです。


続く。



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