友達付き合いより恋愛の方が楽なのは、基本的に１対１の関係だからだと思う。


友達付き合いは不特定多数対不特定多数の関係だから、距離感も図りにくいし、気を遣う範囲も事柄も広すぎてよくわからなくなる。


空気の読み合いや本音と建前の使い分けも、恋愛より多く必要とされる。



それに私は昔から、友達付き合いにも１対１の関係を求めてしまう傾向がある。


親友同士になって、１対１に近い関係になれたとしても、

一緒にいる時は紛れもなく１対１だと感じても、背景には、相手には大勢の他の友達がいる。


独占したい、という感覚とも少し違うが、とにかく友達という関係はすごく複雑で、難しくて、エネルギーを使う。


何かに誘う時も「私とでいいのかな？他の友達とのほうが楽しいんじゃないかな？先に約束はないかな？」とか色々悩む。



恋愛は１対１で、お互いだけ見てればいいから楽だ。基本的に、１対１だと信じて良い関係だから。


お互いだけにお互いを全面的に許していると信じられるから、空気の読み合いや本音と建前の使い分けも、友達関係より圧倒的に少ない。


距離の取り方に迷う事も少ない。



ドーパミンとかがドバドバ出て、麻薬みたいに半分頭おかしくなってるから、単純に気持ちがいいし、世界がバラ色になる。（関係がうまくいってるときは）


性欲が「かすがい」になるから、関係の維持が楽だという面もある。




１対１で、疑うことなく迷う事もなく、

自分だけ承認してくれる、自分だけを求めてくれる、そういう相手が欲しかったのかもしれない。




ただ、恋愛はだだーっと始まって、終わってしまえばあっけない。


友達は、一度友達になったら、よほどの事件がない限りいつまでもジワジワ続いてたりする。


終わったようで終わってなかったり、


何年も会ってなくても「友達」だと思えることもある。



不思議なものだし、友達関係は面倒くさいけれど、とても温かい。





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